便秘を食べ物で解消しようとすると、たくさんの量を摂取する必要があります。では、便秘に効くと評判の青汁ではどうでしょう？

最近の青汁はほとんどが粉末タイプです。

例えば、ビタミンCには美白効果がある！という情報を聞くと、ビタミンCだけを過剰に摂取しようとする人がいますが、これは大きな間違いです。人間の体は、生命を維持するためだけを考えても、たくさんの栄養素を必要としており、どれか１つを多く摂取したところで、余分な成分として排出されてしまうだけです。ビタミンCの抗酸化作用を効率良く発揮させるには、その他に同じ抗酸化作用を持っているビタミンEや、アスタキサンチンなどを一緒に摂取する必要があります。

それと同じように、青汁を飲めば便秘に効く！と聞いて、青汁ばかりをガブ飲みする人がいますが、これも便秘解消という観点から見ると間違っています。食物繊維だけをたくさん摂取すれば、便秘が解消できるわけではなく、腸内環境を整え、腸内菌の活動を活発にするためには、食物繊維の他に、乳酸菌の摂取や、オリゴ糖の摂取が必要となるのです。

ただ青汁は、繊維質の食べ物をたくさん食べるよりも効率よく食物繊維が摂取でき、便秘解消に効果があるというだけでなく、その他にも多くの栄養素が摂取できるため、美容や健康にも効果があるとして人気が高いですね。便秘解消にも役立つ効果があり、さらに血液サラサラ効果もあってメタボ予防にもなり、お肌が喜ぶ成分もたっぷり入っているとなれば、その人気のワケにも納得がいくと思います。

青汁だけで健康になろうとすることには無理があります。

青汁を飲んでいても、全く運動をしなければ予防できない病気もたくさんありますし、夜更かしを繰り返していては、体調不良だって引き起こします。暴飲暴食や、偏った食事ばかりをしていれば便秘は解消されませんし、青汁だけ飲んでいてもダイエットで大きな効果は得られないでしょう。

○○が効くよ！と聞くと、どうしてもそればかりが気になって、過剰に行ってしまいがちですが、青汁はあくまでも「健康を補助するための食品」に分類されます。青汁を飲んでいるからと言って、野菜を少しも食べなくていいというわけではなく、緑色をした野菜の他にも、人間には摂取するべき食べ物が多く、必要な栄養素はたくさんあるのです。

青汁はあくまでも、野菜不足を補うためのものであり、野菜の代わりになるものではありません。そのことをよく理解して、正しく美味しく飲んで欲しいと思います。ちょっとお茶を楽しむような感覚で、野菜不足が補えたり、便秘解消に役立つのなら、大いに得をした気分になりますよね！